ygs -yoshiya gardens & studio-
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時間のかかる仕事

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今、長い時間をかけて、花柄のプリントの原画を描いていて、ふと思ったのですが、やはり、ヨーロッパの物が大好きだったり、実際にそれに憧れてイギリスに住んだことで、私は仕事に対するスタンスを変えたのだなと。渡英前は、ひとつのプロジェクトを1〜2日で仕上げてしまうことが多かった。そして、仕事として完成しても、一瞬で消えた仕事。コマーシャルなんて、30秒とか40秒。週刊誌の表紙の仕事などは、一晩で作り終え、1週間で消えた。

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そういうことに嫌気がさして、渡英してから始めたのは、古典技法。一枚の絵に毎日とりかかって最低でも3ヶ月はかかりました。でも400年も残るならお安い御用。でも、とても売り物にはならないと、ほとんどの絵は手許に持っていますが、お金に困ったときに、確か20万円強で売った覚えがあります。(模写の絵は結構売りやすい)でも、それでも、3ヶ月ほどをかけているので、元を取れるわけもなく、それでも「消えない仕事」がしたくて頑張っていました。

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同時に、イングリッシュガーデンと出会って、もうひとつの自分を見つけた気がしました。それこそ、先日書いた自己発見です。

(今の花柄には、マーカーも使う。色彩の彩度が高いものは、これじゃないと出ない色がある。この世に売っているすべてのグリーンを使いこなして初めて植物の絵が描ける気がする?!)

今、まさに洋服のデザインをしていますが、生きてきた50年以上のいろいろなものがつながって今の仕事があるなと。しかし、時間がかかります。かけないと納得できないので、今のインスタントなデザインは自分が欲しくない。ファッションビジネスのサイクルには、合わないかもしれないと思い悩むところもありますが、インスタントにはできないし。

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朝も昼も夜も、何日もかかって描く植物画。

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実物がいないので、置物をスケッチして。

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この9月ごろからずっと描いてきた春のボーダーガーデン。もうすぐ出来上がり!

最後の三日間、これだけに集中していました。絵を描く精神になっているときは他の仕事が一切できなくなります。

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フウロソウのシリーズも…。